採用サイトとnote・技術ブログの役割分担
コンテンツを求人につなげる方法
公開日: 2026/07/20
最終更新日: 2026/07/20
まとめ
理解できること
- 採用サイト、note、技術ブログの役割の違い
- 各媒体へ掲載すべきコンテンツ
- コンテンツを求人へつなげる導線設計
- 記事と職種ページの内部リンク方法
- 媒体をまたいだSEOと計測の考え方
- 更新停止や求人終了に対応する運用ルール
- 優先して整備すべきページとコンテンツ

採用サイトと外部メディアが分断される問題
採用コンテンツを増やしても、候補者の応募判断につながらなければ、採用成果には結びつきません。
よくある問題は、コンテンツが読まれていないことではなく、読んだ後に次の情報へ進めないことです。
例えば、技術ブログで開発組織に興味を持った候補者が、次の情報を探せない場合があります。
- どの職種を募集しているか
- どのプロダクトを担当できるか
- 開発組織の人数や体制
- 技術選定の考え方
- 評価制度やキャリア
- 働き方
- 選考方法
- 現在募集中の求人
noteの記事でも同様です。
社員の入社理由や組織の雰囲気を理解できても、関連する職種ページや求人へ移動できなければ、候補者は自分で採用サイトを探し直す必要があります。
媒体間の分断によって、次の問題が発生します。
- コンテンツ閲覧が採用サイト訪問につながらない
- 求人へ到達した記事を特定できない
- 候補者が自分に関係する職種を見つけられない
- 採用終了後も古い求人リンクが残る
- 記事が検索流入を獲得しても応募へつながらない
- 採用サイトの職種ページに情報が蓄積されない
採用コンテンツ戦略では、記事単体の閲覧数だけでなく、候補者が記事から職種、組織、求人へ進む流れを設計する必要があります。
Ahrefsで見る採用コンテンツの検索需要
Ahrefsで、採用サイト、note、採用ブログ、採用オウンドメディアに関連するキーワードを調査しました。
キーワード | 月間検索数 | KD | トラフィックポテンシャル | 主な検索意図 |
|---|---|---|---|---|
採用広報 | 900 | 1 | 0 | 採用広報の意味・進め方を調べる |
採用サイト コンテンツ | 400 | 0 | 500 | 採用サイトに必要な内容を調べる |
オウンドメディア 採用 | 350 | 0 | 450 | 採用目的のメディア活用を調べる |
採用オウンドメディア | 200 | 0 | 450 | 採用メディアの設計・事例を調べる |
採用ブログ | 150 | 0 | 200 | 採用ブログの事例・運用を調べる |
採用広報 note | 80 | 0 | 10 | noteを使った採用広報を調べる |
採用 note | 70 | ― | ― | noteの採用活用を調べる |
採用コンテンツ | 60 | 0 | 90 | 採用向けコンテンツを調べる |
採用サイト note | 30 | ― | ― | 採用サイトとnoteの使い分けを調べる |
※検索ボリュームはAhrefsが推定する直近12カ月の平均値です。
※KDが低いキーワードでも、採用支援会社、制作会社、求人媒体、note内の記事などが上位を占める場合があります。企業の採用サイトが容易に上位表示できることを意味しません。
採用サイトのコンテンツ設計には明確な需要がある
「採用サイト コンテンツ」は月間400回、「採用オウンドメディア」は200回検索されています。
これは、採用サイトを制作するだけでなく、どの情報をどの媒体へ掲載するべきかが、多くの企業にとって課題になっていることを示しています。
採用コンテンツの運用では、次のような疑問が生まれます。
- 採用サイトとnoteのどちらに掲載するべきか
- 採用ブログを独自ドメインで持つべきか
- 技術ブログは採用サイト内に置くべきか
- 社員インタビューをどこへ蓄積するべきか
- 求人情報と記事をどう結びつけるか
- 外部媒体の記事を採用サイトでも再掲載するべきか
採用サイトのコンテンツ企画は、記事テーマだけでなく、媒体設計まで含めて考える必要があります。
「採用広報」と「採用サイト」を分けて考えすぎない
「採用広報」は月間900回検索されており、採用サイト関連キーワードより大きな需要があります。
ただし、採用広報と採用サイトは別々の施策ではありません。
採用広報によって興味を持った候補者が、採用サイトで仕事や条件を確認し、求人へ進みます。
そのため、次の流れを一体的に設計します。
コンテンツで認知・興味を生む
↓
職種・組織ページで理解を深める
↓
求人ページで条件を確認する
↓
カジュアル面談・応募へ進む
noteや技術ブログは、この流れの上流を担います。
採用サイトは、候補者の理解と応募判断を受け止める役割を担います。
採用サイト・note・技術ブログの基本的な役割分担
各媒体の役割は、次のように整理できます。
媒体 | 主な役割 | 主なコンテンツ | 更新性 |
|---|---|---|---|
採用サイト | 応募判断の基盤 | 会社、職種、組織、制度、求人 | 比較的安定 |
note | 人・出来事・背景の発信 | 社員、カルチャー、イベント、日常 | 高い |
技術ブログ | 専門性・技術課題の発信 | 設計、開発、技術選定、改善 | 高い |
求人ページ | 募集条件の提示 | 業務、要件、条件、選考 | 募集状況に応じて更新 |
コーポレートサイト | 企業情報の正本 | 事業、会社、IR、ニュース | 安定 |
サービスサイト | 顧客向け価値の説明 | 機能、導入事例、料金 | 事業に応じて更新 |
重要なのは、媒体ごとに完全に異なるテーマを扱うことではありません。
同じテーマでも、役割に応じて情報の深さと見せ方を変えます。
例えば「開発組織」を扱う場合は、次のように分けられます。
媒体 | 掲載内容 |
|---|---|
採用サイト | 組織構造、職種、責任分担、キャリア |
note | チームの日常、イベント、入社背景 |
技術ブログ | 技術的課題、設計判断、改善の詳細 |
求人 | 担当業務、募集背景、期待する役割 |
採用サイトが担うべき役割
採用サイトは、複数のコンテンツを集める記事メディアではなく、候補者が応募を判断するための情報基盤です。
会社・仕事・条件を構造化する
採用サイトでは、候補者が次の情報を体系的に確認できるようにします。
- 会社・事業
- プロダクト・サービス
- 組織
- 職種
- 仕事内容
- 社員
- プロジェクト
- カルチャー
- 評価・キャリア
- 働き方
- 福利厚生
- 選考
- 求人
noteや技術ブログでは記事単位で情報が蓄積されますが、採用サイトでは候補者の関心ごとに整理します。
変わりにくい情報の正本になる
採用サイトには、比較的変わりにくい情報を集約します。
- 職種のミッション
- 組織の役割
- 評価制度
- キャリアパス
- 働き方
- 選考プロセス
- 福利厚生
- 求人一覧
noteの記事で制度を説明すると、制度変更後も古い情報が残りやすくなります。
制度や条件の正本は採用サイトとし、noteや技術ブログから参照する設計が適しています。
外部コンテンツの受け皿になる
採用サイトには、noteや技術ブログの記事を職種・組織ごとに集約します。
例えば、エンジニア職種ページに次の情報を配置します。
- 開発組織の説明
- 技術スタック
- キャリア
- 求人
- 関連する技術ブログ記事
- 関連する社員インタビュー
- 開発イベント
- カジュアル面談
記事をすべて採用サイト内へ転載する必要はありません。
記事のタイトル、概要、対象職種、公開日を表示し、外部記事へ誘導する方法でも構いません。
noteが担うべき役割
noteは、採用サイトよりも柔軟に、社員の言葉や組織の変化を発信する媒体として活用できます。
人や出来事を通じて会社を理解させる
noteに適しているコンテンツには、次のようなものがあります。
- 入社エントリー
- 社員インタビュー
- チーム紹介
- 社内イベント
- プロジェクトの振り返り
- 新しい制度をつくった背景
- オフィスや働き方
- 採用イベントレポート
- 組織変更の背景
- 採用担当者からのメッセージ
採用サイトでは整理された情報を示し、noteではその背景や具体的なエピソードを伝えます。
変化の過程を伝える
採用サイトは完成した制度や組織構造を説明するのに適しています。
一方、noteは次のような変化の過程を伝えやすい媒体です。
- なぜ新しいチームをつくったのか
- なぜ評価制度を変更したのか
- なぜ採用要件を見直したのか
- なぜ新しい拠点を開設したのか
- プロジェクトで何に失敗したのか
- 現在どの課題に取り組んでいるのか
候補者は、完成した会社像だけでなく、現在の課題や変化の方向も理解できます。
採用サイトの代わりにしない
noteのみで採用情報を完結させると、次の問題が生じます。
- 職種別に情報を整理しにくい
- 古い記事が残りやすい
- 求人終了後もリンクが残る
- 条件や制度の正本が分からない
- 記事を読んだ後の応募導線が弱い
- 会社全体の情報構造をつくりにくい
noteは情報発信の場として活用し、応募判断に必要な情報は採用サイトで受け止めます。
技術ブログが担うべき役割
技術ブログは、エンジニア採用において、専門性と仕事の実態を伝える重要な媒体です。
技術スタックではなく技術的な判断を伝える
技術ブログで伝えるべきなのは、使用技術の一覧だけではありません。
- どのような課題があったか
- なぜその技術を選んだか
- どの選択肢を比較したか
- どの制約があったか
- どのように移行したか
- 何が改善したか
- 何が失敗したか
- 現在どの課題が残っているか
候補者は、技術の新しさだけでなく、その企業でどのような意思決定が行われているかを確認できます。
開発組織の専門性を蓄積する
技術ブログには、次のような記事を蓄積します。
- アーキテクチャ
- 技術選定
- 開発基盤
- SRE
- セキュリティ
- QA
- データ基盤
- AI・機械学習
- モバイル開発
- フロントエンド
- バックエンド
- 開発プロセス
- 障害対応
- 技術的負債
- 組織づくり
記事を職種や技術領域で分類すると、採用サイトから関連コンテンツへ誘導しやすくなります。
技術ブログを採用専用にしない
技術ブログは、採用広報だけを目的とする必要はありません。
技術コミュニティへの知見共有、顧客やパートナーへの信頼形成、社内ナレッジの整理にも活用できます。
ただし、採用との接続を意識しないと、読者が求人へ到達できません。
記事の信頼性を損なわない範囲で、採用サイトや関連求人への導線を設けます。
コンテンツを求人へつなげる導線設計
記事末尾へ「採用情報はこちら」と表示するだけでは、十分な導線とはいえません。
読者の関心に合わせて、段階的に情報を接続します。
記事から直接求人へ飛ばしすぎない
記事を読んだ候補者が、すぐに応募条件を確認したいとは限りません。
まずは、記事のテーマに関連する職種や組織を理解したい場合があります。
推奨する導線は次のとおりです。
note・技術ブログの記事
↓
関連する職種・組織ページ
↓
社員・プロジェクト・制度
↓
関連求人
↓
カジュアル面談・応募
記事から求人へ直接誘導する導線も設けますが、職種ページを中間に置くことで、候補者の理解を深められます。
記事テーマと職種を対応づける
各記事には、関連する職種や組織を設定します。
記事テーマ | 接続する職種・ページ |
|---|---|
認証基盤の改善 | セキュリティ、SRE、バックエンド |
テスト自動化 | QA、SET、ソフトウェアエンジニア |
データ基盤 | データエンジニア、MLエンジニア |
顧客オンボーディング | カスタマーサクセス |
新機能の市場投入 | PMM、PdM、マーケティング |
エンタープライズ開拓 | インサイドセールス、営業 |
デザインシステム | プロダクトデザイナー、フロントエンド |
評価制度の変更 | 全職種、組織・カルチャー |
CMSや記事管理表に「関連職種」の項目を設け、職種ページ側でも関連記事を自動または手動で表示します。
求人が終了してもリンク切れにしない
求人ページへ直接リンクすると、募集終了時にリンク切れや応募不可が発生します。
そのため、記事からは可能な限り次のページへ誘導します。
- 職種ハブ
- エンジニア採用トップ
- セールス採用トップ
- プロダクト組織ページ
- 求人一覧の職種絞り込み結果
個別求人へのリンクを置く場合も、募集終了後に職種ページや求人一覧へ転送できる設計にします。
記事上部にも文脈的な導線を置く
記事末尾だけでなく、冒頭や本文中にも自然な導線を配置します。
技術ブログの例
本記事で紹介する認証基盤を担当するプロダクトセキュリティチームについて、採用サイトで組織・役割・求人を紹介しています。
noteの例
インタビューに登場するカスタマーサクセスの仕事内容やキャリアは、職種ページで詳しく紹介しています。
記事内容と関係の薄いバナーを置くのではなく、読者の関心に合うページへ案内します。
採用サイト側で記事を整理する
外部記事へのリンクを一覧表示するだけでは、候補者が自分に関連する記事を探しにくくなります。
職種別に関連記事を表示する
各職種ページには、関連する記事を分類して表示します。
エンジニア職種ページの例
- 技術・アーキテクチャ
- 開発プロセス
- 組織・チーム
- キャリア
- 社員インタビュー
- イベント
- 求人
カスタマーサクセス職種ページの例
- 顧客支援事例
- 組織・役割
- プロダクト改善
- キャリア
- 社員インタビュー
- 求人
記事一覧ではなく、候補者が知りたいテーマごとに整理します。
記事カードに媒体名と更新日を表示する
採用サイト内で外部記事を紹介する場合は、次の情報を表示します。
- 記事タイトル
- 概要
- 関連職種
- 関連プロダクト
- 媒体名
- 公開日
- 更新日
- 執筆者
- 外部リンクであること
候補者は、どこへ移動するのか、情報が新しいかを判断できます。
記事を単純に新着順で並べない
新着順だけでは、古くても重要な記事が埋もれます。
採用サイトでは、次の基準で記事を選定します。
- 候補者の応募判断に重要か
- 現在の組織や技術を正しく表しているか
- 募集中の職種に関連するか
- 情報が古くないか
- 同じテーマの記事が重複していないか
- 記事から次のページへ誘導できるか
職種ページには、代表記事を固定表示し、その下に新着記事を表示する構成が適しています。
採用サイト・note・技術ブログのコンテンツ配置ルール
媒体ごとの判断基準を設けると、コンテンツの重複や分散を防げます。
採用サイトへ掲載するコンテンツ
- 会社・事業の説明
- 職種のミッション
- 仕事内容
- 組織構造
- 評価制度
- キャリアパス
- 働き方
- 福利厚生
- 選考プロセス
- FAQ
- 求人
- 関連記事の集約
noteへ掲載するコンテンツ
- 社員の入社理由
- チームの日常
- イベントレポート
- 制度をつくった背景
- 組織変更の背景
- 採用活動の振り返り
- プロジェクトのストーリー
- カルチャーを伝えるエピソード
- 社員個人の経験
技術ブログへ掲載するコンテンツ
- 技術的課題
- 技術選定
- アーキテクチャ
- 開発プロセス
- 障害対応
- セキュリティ
- QA・テスト
- データ・AI
- 技術的負債
- 開発組織の改善
- OSS・コミュニティ活動
複数媒体にまたがるテーマの扱い
同じテーマでも、役割を変えて展開します。
例えば「QA組織の立ち上げ」であれば、次のように分けられます。
媒体 | 内容 |
|---|---|
採用サイト | QAの役割、体制、責任、キャリア |
note | 組織を立ち上げた背景、メンバーの思い |
技術ブログ | テスト戦略、自動化、品質指標 |
求人 | 現在の課題、期待する役割、応募条件 |
同じ文章を転載するのではなく、それぞれの媒体の目的に合わせて内容を設計します。
コンテンツの重複と正本を管理する
複数媒体を運用すると、同じ情報が重複しやすくなります。
情報ごとに正本を決める
情報 | 正本 |
|---|---|
求人条件 | 求人管理システム・求人ページ |
職種の役割 | 採用サイト |
評価制度 | 採用サイト・社内規程 |
福利厚生 | 採用サイト |
技術的な詳細 | 技術ブログ |
社員の経験 | note・社員記事 |
会社情報 | コーポレートサイト |
サービス情報 | サービスサイト |
外部記事では、正本の情報を全文複製せず、必要に応じてリンクします。
古くなりやすい情報を記事本文へ固定しない
次の情報は変更されやすいため、記事本文への固定を避けます。
- 募集人数
- 現在の求人一覧
- 年収レンジ
- 福利厚生
- 出社頻度
- 選考回数
- 組織人数
- 使用ツール
- 技術スタック
掲載する場合は更新日を明記し、正本へのリンクを設けます。
同じ記事を複数ドメインへ転載しない
同一内容を採用サイト、note、技術ブログへそのまま転載すると、管理が複雑になります。
原則として、一つの媒体で公開し、ほかの媒体では概要とリンクを掲載します。
採用サイトへ記事全文を残したい場合は、次のような運用を検討します。
- 採用サイトを正本にする
- noteには抜粋版を掲載する
- 公開元を明記する
- canonicalの設定可否を確認する
- どちらを更新対象とするか決める
技術ブログを求人へつなげる方法
技術ブログは採用との親和性が高い一方、過度な採用訴求は記事の価値を損なう可能性があります。
記事の専門性を優先する
記事本文は、技術課題と知見の共有を中心に構成します。
採用導線は、次の位置へ自然に配置します。
- 記事冒頭の関連チーム紹介
- 執筆者プロフィール
- 記事末尾の関連職種
- サイドバーの採用情報
- 関連記事一覧
- 技術ブログのトップページ
記事途中へ何度も求人バナーを挿入する必要はありません。
執筆者プロフィールを採用情報へ接続する
執筆者プロフィールには、次の情報を掲載します。
- 氏名またはハンドルネーム
- 所属チーム
- 担当領域
- 関連記事
- チーム紹介
- 関連求人
候補者は、誰がどのチームで何を担当しているかを理解できます。
技術領域と求人を対応づける
技術ブログのカテゴリ | 関連求人 |
|---|---|
フロントエンド | フロントエンドエンジニア |
バックエンド | バックエンドエンジニア |
SRE | SRE・プラットフォームエンジニア |
セキュリティ | セキュリティエンジニア |
QA | QA・SET |
データ | データエンジニア・アナリスト |
AI・ML | 機械学習エンジニア |
モバイル | iOS・Androidエンジニア |
記事のカテゴリと求人カテゴリをCMS上で対応させると、手動更新の負荷を減らせます。
(内部リンク)エンジニア採用サイト戦略|技術・開発組織・キャリアの伝え方
(内部リンク)QAエンジニア採用サイト戦略|テスト担当ではない品質設計の仕事を伝える
(内部リンク)セキュリティエンジニア採用サイト戦略|守る対象・責任・権限の伝え方
noteを求人へつなげる方法
noteでは、社員やカルチャーへの興味を、仕事内容の理解へつなげます。
社員記事を職種ページへ接続する
社員インタビューや入社エントリーには、次の導線を設けます。
- 現在の職種
- 所属チーム
- 仕事の説明
- 関連する社員記事
- 職種ページ
- 求人一覧
- カジュアル面談
「採用情報はこちら」ではなく、記事に登場した社員と同じ職種へ誘導します。
入社エントリーを採用の証拠として活用する
入社エントリーには、候補者が知りたい情報が含まれます。
- 前職
- 転職理由
- 選考体験
- 入社理由
- 入社前後のギャップ
- 現在の仕事
- 今後のキャリア
採用サイトの職種ページから、関連する入社エントリーを表示すると、異業界転職やキャリアチェンジの具体例として活用できます。
(内部リンク)異業界からの採用を増やす採用サイト設計|前職経験と募集職種のつなぎ方
記事単位で求人リンクを更新しない
多数のnote記事へ個別求人URLを記載すると、募集終了時の更新負荷が大きくなります。
原則として、次のページへリンクします。
- 採用トップ
- 職種ハブ
- 求人一覧
- 職種絞り込みページ
- タレント登録
- カジュアル面談
特定求人を紹介する記事の場合だけ、個別求人へリンクします。
SEOを考慮した媒体設計
採用サイト、note、技術ブログは、検索上でも異なる役割を持ちます。
採用サイトは職種・企業理解を受け止める
採用サイトでは、次のキーワード群を受け止めます。
- 企業名+採用
- 企業名+職種
- 企業名+働き方
- 企業名+年収
- 企業名+福利厚生
- 職種+求人
- 職種+採用
- 職種+キャリア
- 業界+採用
職種ページや制度ページを安定的なURLで持ち、検索と外部コンテンツの受け皿にします。
技術ブログは非指名の技術テーマを獲得する
技術ブログでは、次のような検索接点が期待できます。
- 技術名+実装
- 技術名+移行
- 障害+原因
- アーキテクチャ+事例
- テスト自動化+事例
- SRE+改善
- セキュリティ+対応
- データ基盤+構築
技術テーマで企業を知った読者を、開発組織や求人へ接続します。
noteは検索だけでなく配信と共有を重視する
noteは、検索流入に加えて、フォロー、SNS共有、レコメンドなどから読まれる可能性があります。
そのため、検索キーワードだけで企画を決めず、次のテーマを扱います。
- 社員の転職ストーリー
- 組織の変化
- プロジェクトの舞台裏
- カルチャーの具体例
- 採用イベント
- 制度の背景
- 失敗と学び
ただし、記事タイトルには職種名、プロジェクト名、テーマを含め、内容が伝わるようにします。
コンテンツの効果を計測する
PVだけで採用コンテンツを評価すると、応募への貢献を判断できません。
媒体別に確認する指標
段階 | 主な指標 |
|---|---|
認知 | 表示回数、検索流入、SNS流入 |
閲覧 | PV、読了率、滞在時間 |
興味 | 関連記事クリック、職種ページ遷移 |
検討 | 求人一覧閲覧、求人詳細閲覧 |
行動 | カジュアル面談、応募、登録 |
採用 | 書類通過、内定、入社 |
質 | 候補者アンケート、面接時の言及 |
特に重要なのは、記事から採用サイトへ移動した後の行動です。
記事から求人までの経路を計測する
次のイベントを計測します。
- 外部記事から採用サイトへの流入
- 職種ページの閲覧
- 求人一覧への遷移
- 求人詳細の閲覧
- カジュアル面談のクリック
- 応募開始
- 応募完了
媒体、記事、職種、求人をUTMパラメータや分析ツールで識別します。
応募フォームで認知経路を確認する
アクセス解析だけでは、複数回訪問した候補者の影響を把握しにくい場合があります。
応募フォームや候補者アンケートで、次の項目を確認します。
- 会社を最初に知った場所
- 応募前に読んだ記事
- 応募判断に影響した情報
- 不足していた情報
- 技術ブログやnoteを読んだか
コンテンツの閲覧数が少なくても、特定職種の応募判断へ強く影響している可能性があります。
コンテンツ運用の体制を決める
媒体を増やす前に、更新責任を決める必要があります。
媒体ごとの責任者を明確にする
媒体 | 主な責任者 |
|---|---|
採用サイト | 採用・人事 |
note | 採用広報・広報 |
技術ブログ | エンジニアリング組織・技術広報 |
求人 | 採用担当・現場責任者 |
制度情報 | 人事・労務 |
会社情報 | 広報・経営企画 |
実際には複数部署が関与しますが、最終的な更新責任者を決めます。
記事企画を募集職種と接続する
記事企画は、発信したいテーマだけでなく、採用優先度からも決めます。
例えば、SRE採用を強化する場合は、次のコンテンツを連動させます。
- SRE職種ページ
- SRE求人
- 開発組織ページ
- 障害対応の記事
- 可観測性の記事
- オンコールの記事
- SRE社員インタビュー
- カジュアル面談
単発記事ではなく、候補者が必要な情報を一連のコンテンツとして整備します。
更新・棚卸しの頻度を決める
少なくとも半年に一度、次の項目を確認します。
- リンク切れ
- 募集終了求人へのリンク
- 古い組織名
- 退職者のプロフィール
- 変更された制度
- 古い技術構成
- 現在の採用優先度とのずれ
- 閲覧されていない記事
- 求人へ貢献している記事
- 統合・削除すべき重複記事
記事を増やすだけでなく、古い情報を整理することも採用広報の一部です。
採用サイトと外部メディアで優先して整備すべきページ
優先度1:職種ハブページ
記事を求人へつなぐ中間ページです。
- 職種のミッション
- 仕事内容
- 組織
- キャリア
- 社員
- 関連記事
- 求人
エンジニア、セールス、カスタマーサクセスなど、採用優先度の高い職種から整備します。
優先度2:関連記事の集約機能
採用サイト上で、noteや技術ブログの記事を職種・テーマ別に表示します。
- 職種
- プロダクト
- 技術領域
- 記事種別
- 媒体
- 公開日
を記事ごとに管理します。
優先度3:求人一覧の絞り込みページ
外部記事から個別求人へ直接リンクするのではなく、関連求人一覧へ誘導できるようにします。
- 職種
- 雇用形態
- 勤務地
- プロダクト
- 経験レベル
- チーム
などで絞り込める構造が有効です。
優先度4:社員・執筆者プロフィール
記事を書いた人、登場した人、所属チーム、関連求人を接続します。
- プロフィール
- 所属
- 担当領域
- 関連記事
- 職種ページ
- 求人
優先度5:コンテンツ運用ガイドライン
社内向けに次のルールを整理します。
- 各媒体の役割
- 記事テーマの判断基準
- 正本となるページ
- 求人リンクのルール
- タグ・カテゴリ
- 更新責任
- 公開終了・修正
- 効果計測
採用サイトとnote・技術ブログの構成例
採用サイト
- 採用トップ
- 会社・事業
- 職種
- 組織
- プロジェクト
- 社員
- キャリア
- 働き方
- 選考
- 求人
- 関連記事
note
- 入社エントリー
- 社員インタビュー
- チーム紹介
- カルチャー
- イベントレポート
- 制度の背景
- 組織の変化
- 採用担当者の発信
技術ブログ
- フロントエンド
- バックエンド
- インフラ・SRE
- セキュリティ
- QA
- データ
- AI・機械学習
- モバイル
- 開発プロセス
- エンジニアリング組織
職種ページ上の関連コンテンツ
- 職種紹介
- 組織
- 社員
- 技術・プロジェクト記事
- note記事
- イベント
- 求人
- カジュアル面談
(内部リンク)採用サイトの構成・サイトマップのつくり方
採用サイトと外部メディアの改善チェックリスト
役割分担
- 採用サイト、note、技術ブログの役割が決まっているか
- 制度や条件の正本が決まっているか
- 同じ記事を複数媒体へ転載していないか
- 媒体ごとの更新責任者がいるか
- 掲載先を判断する基準があるか
導線
- noteから職種ページへ移動できるか
- 技術ブログから開発組織を確認できるか
- 記事から関連求人へ移動できるか
- 求人終了後もリンク切れにならないか
- 記事と関係のある職種へ誘導しているか
採用サイト
- 職種ハブがあるか
- 外部記事を職種別に整理しているか
- 記事一覧が新着順だけになっていないか
- 関連求人を表示しているか
- 求人がなくても職種情報が残るか
note
- 記事内に職種・組織への導線があるか
- 入社エントリーを職種ページから参照できるか
- 古い求人URLが残っていないか
- 制度情報の正本へリンクしているか
- 記事ごとの対象職種が明確か
技術ブログ
- 技術記事から関連職種へ移動できるか
- 執筆者の所属と役割が分かるか
- 技術カテゴリと求人カテゴリが対応しているか
- 採用訴求が記事の専門性を損なっていないか
- 古い技術情報の扱いが決まっているか
計測・運用
- 外部記事から採用サイトへの流入を計測しているか
- 職種ページや求人への遷移を確認しているか
- 応募時に読んだコンテンツを確認しているか
- 半年ごとに記事を棚卸ししているか
- 採用優先度に応じて記事企画を決めているか
まとめ
採用サイト、note、技術ブログは、それぞれ異なる役割を持っています。
Ahrefsでは、「採用広報」が月間900回、「採用サイト コンテンツ」が400回、「オウンドメディア 採用」が350回、「採用オウンドメディア」が200回検索されています。
採用コンテンツをつくることだけでなく、どの媒体へ掲載し、どのように採用へつなげるかに関心が集まっています。
採用サイトは、候補者が会社、仕事、制度、求人を確認し、応募を判断するための情報基盤です。
noteは、社員の言葉、組織の変化、カルチャー、出来事を発信する役割を担います。
技術ブログは、技術的課題、設計判断、開発組織の専門性を蓄積する役割を担います。
そのため、次の三つを明確にする必要があります。
- 各媒体で何を伝えるのか
- 記事からどの職種・組織ページへ誘導するのか
- 職種ページからどの求人・応募導線へつなげるのか
候補者が記事を読んだ後、自分に関係する仕事や求人を探し直さなければならない状態は、コンテンツと採用が分断されています。
採用サイトを外部コンテンツの受け皿とし、noteや技術ブログを職種・組織・求人へ接続することで、単発の記事を候補者の応募判断を支える情報群へ変えられます。